ソルダーペーストTLF-204-171AKは、Pb フリー球形はんだ粉と特殊なフラックスを使用した Pb フリーソルダーペーストです。本ペーストは Pb を含有しないため、地球環境保護に大きく役立ちます。また、フラックスは、無洗浄で優れた信頼性が得られます。
特徴
1)Pbフリー(Sn/Ag/Cu系)はんだ合金を使用しています。
2)連続印刷時の経時変化が少なく、安定した印刷性が得られます。
3)金めっきランドに対して優れたぬれ性を示します。
4)高温プロファイルにおいても、優れた耐熱性を示します。
5)フラックスは、無洗浄で優れた信頼性が得られます。
項 目 | 特 性 | 試 験 方 法 |
合 金 組 成 | Sn 96.5 / Ag 3.0 / Cu 0.5 | JIS Z 3282(1999) |
融 点 | 216~220℃ | DSC測定による。 |
はんだ粉の粒度 | 20~38μm | レーザー回折法による。 |
はんだ粉の形状 | 球 状 | JIS Z 3284(1994)附属書1 |
フラックス含有量 | 11.5 % | JIS Z 3284(1994) |
塩 素 含 有 量 | 0.1 %以下 | JIS Z 3197(1999) |
粘 度 | 170 Pa·s | JIS Z 3284(1994)附属書6 社製 PCU型粘度計25℃ |
1)プリヒート
・昇温速度Aは、1~3℃/秒に設定して下さい。常温からプリヒートゾーン部分での急激な温度上昇は、ソルダーペーストのだれ性を悪化させる場合がありますのでご注意下さい。
・プリヒート時間Bは、60~100秒が適切です。プリヒートが不十分な場合は、大きめのはんだボール(チップ脇ボール、飛散ボール)が発生し易くなります。逆に、過剰な場合は、細かいボールや大きめのボールが密集して発生し、未溶融が発生することがあります。
・プリヒート終了温度Cは、150~190℃が適しています。温度が低いと熱容量の大きい部分でリフロー後に末溶融が発生し易くなります。
2)本加熱
・急激な温度の上昇は、ソルダーペーストのだれ性を悪化させる場合がありますのでご注意下さい。
・ピーク温度Dは、235~245℃を目安にして下さい。
・溶融時間は、220℃以上の時間Eが30~90秒になるように調整して下さい。
3)冷却
・冷却をゆるやかにすると部品の位置ずれや、接合強度の低下を招くことがありますので、注意して下さい。
※リフロー温度プロファイルは、部品や基板の状態やリフロー炉の仕様により変わりますので、予め十分な試験を行って下さい。